地域ごとの横のつながりを目指して
一般社団法人ニアショアIT協会では、会員交流委員会の主導によりオンライン交流会を開催しています。2025年には、北海道・東北地区、南九州地区、中部地区でそれぞれ交流会が行われました。この交流会は、会員企業同士のつながりを築くことを主な目的としており、参加企業の課題やニーズを共有し、協会との結びつきを強化する場となっています。年を通じて全国7エリアで開催される予定です。
各地区交流会の内容
北海道・東北地区交流会
交流会の最初は北海道・東北地区を対象に行われました。参加したのは11社の正会員のうち5社で、企業紹介や相互理解を深める場となりました。新規案件の紹介も行われ、参加者からはニアショア案件への期待が高まりました。これにより、会員企業同士の相互理解が深まり、今後の連携のきっかけが生まれることが期待されています。
南九州地区交流会
南九州地区では、29社の会員登録の中から9社の正会員と2社の候補が参加し、地域間のネットワークを強化しました。討議では、「要員・案件情報共有システム」の導入が紹介され、情報共有に対する期待が高まりました。共通の課題も確認し合い、地域間での協力が促進される場となりました。
中部地区交流会
中部地区での交流会では、長野・山梨・富山の企業が参加しました。「地域連携による成長と協会の活用」をテーマに、自社紹介や意見交換が行われました。参加企業からは、ローコードツールの改善提案やAI活用に関するニーズが上がり、地方企業の可能性が広がっていく様子が見受けられました。
会員交流委員の声
参加企業からの厳しい意見が寄せられる一方で、協会が提供する研修やセミナーに対して感謝の声も多数ありました。地方の課題に向かう努力を続けながら、オンラインでの顔を合わせた交流の重要性を再認識したとのことです。
今後の展望
今後は、得意技術の見える化や若手育成のための仕組み作り、横のつながりを促進するオンライン交流の継続など、さまざまな施策を進めていく予定です。それに伴い、近畿・中国・四国地区での交流会も予定され、教育委員会からの具体例紹介など、より深い議論が行われることが期待されています。
このように、地域ごとのニアショアIT協会の取り組みは、今後も各地の企業にとって重要なつながりの場となり、業界全体の発展に寄与していくことでしょう。