札幌オフィスマーケット
2025-11-11 15:34:59

札幌市のオフィスマーケット動向:空室率が小幅に低下し賃料は高騰中

札幌市のオフィスマーケット動向



最近、三幸エステート株式会社が発表した報告書によると、札幌市のオフィス市場における空室率が前月比でわずかに低下し、3.41%となりました。これは、2025年10月末時点におけるデータであり、札幌のオフィス市場の活発さが伺われる状況です。

空室率の現状



2025年10月の数字では、札幌市内の大規模ビルにおける空室率は0.04ポイントの低下を見せています。主な理由として、新築物件への移転に伴うテナントの二次空室が生じたものの、一時的な需要や既存ビルの増床によって空室が消化されていることが挙げられます。加えて、潜在空室率は5.11%とほぼ横ばいの状況が続いています。これにより、多様な業種におけるオフィス需要は依然として活発であり、特に大口のニーズも増加してきています。

募集賃料の動向



募集賃料に関しては、前月比で93円の上昇を記録し、現在の平均は13,060円/坪となっています。この賃料上昇は5ヵ月連続で続いており、統計開始以来の最高値を更新しました。特に、新築の高級オフィスビルへの関心は高く、今後の賃料がどこまで上昇するのか、注視したいところです。

アーバンネット札幌リンクタワーの影響



札幌のオフィス市場において特筆すべきは、2026年6月に完成予定の「アーバンネット札幌リンクタワー」の存在です。この新しいビルは地下歩道に直結し、一フロア面積が約530坪という広さを持つ大規模物件です。すでにテナント成約が順調に進んでおり、移転を考えている企業の関心を集めています。特に、統合や建替えに伴う大口需要を吸収していることからも、新しいビルの稼働が期待されています。

オフィス需給の今後



札幌市のオフィスマーケットは、多様な業種からの需要に支えられ、今後も活発であると考えられます。特に高価格帯のビルにおいては成約が進んでいることから、投資家や企業もこの流れに注目していることでしょう。北海道という地域の特性を活かしつつ、新しいビルがオフィス市場に与える影響を分析し、適切な戦略を立てていくことが求められます。

まとめ



三幸エステート株式会社が提供するデータを基に、札幌市のオフィス市場の動向を探ってきました。空室率の小幅な低下と上昇する賃料は、地域経済の回復とともに活発化しているオフィス需要のひとつの指標と言えるでしょう。業界関係者の目がこの市場に向いている中、今後の展開に注目です。


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