ファミリーマートが第34回食品安全安心・環境貢献賞を受賞
株式会社ファミリーマートが、このたび「第34回 食品安全安心・環境貢献賞」を受賞しました。この賞は、食品産業の安全性や環境保全への取り組みを評価するもので、ファミリーマートはその中でも特に取り組んでいる食品ロス削減策として、「涙目シール」が高く評価されました。このシールは、値下げを行う際に、お客さまの心に響くメッセージを添えるというユニークな手法を採用し、消費者と共に食品ロス削減に挑戦しています。
食品安全安心・環境貢献賞とは
この賞は、日本食糧新聞社が主催し、食品産業の中で先駆的な活動を行った企業や団体に対して授与されるものです。ファミリーマートは、食品ロス削減の取り組みが消費者の共感を得ることに成功したと評価され、受賞に至りました。さらに、これによりファミリーマートの活動が広く認知され、食品ロス削減に向けた意識向上につながることが期待されています。
「涙目シール」の独自性
「涙目シール」はただの値下げシールではなく、消費者との共感を深めるためのメッセージを添えています。「たすけてください」というメッセージと涙目キャラクターを通じて、お客さまに食品を助けるという気持ちを呼びかけます。顧客は「恥ずかしがらずに、助けるために購入できる」という意見も多く、このシールが消費者の心理的ハードルを下げていることが示されています。
さらに、実証実験では従来のシールに比べて購入率が向上したことが報告されており、魚やお肉などの食品が減少する中、これを全国展開することで年間約3000トンの食品ロス削減が見込まれています。
持続可能な未来に向けた目標
ファミリーマートは、「ファミマecoビジョン2050」を策定し、食品ロス削減に対する取り組みを継続的に行っています。このビジョンでは、2030年までに食品ロスを50%削減し、2050年までには80%削減する目標を掲げています。これに向けて、パッケージの改良や発注精度の向上、「てまえどり」の実施など、様々な施策を展開しています。
また、消費期限の迫った商品に対して「ファミマのエコ割」システムが導入され、値引きシールを貼付して売り尽くす取り組みが推進されています。これにより、約9割の店舗でこの取り組みが実施されており、食品ロスを減少させています。
お客さまとの関わりを大切に
ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」の理念のもと、地域社会に寄り添い、持続可能なコマースの実現に向けて努力し続けています。食品ロス削減の取り組みは、その一環であり、消費者と共に未来を築くプロセスを大切にしています。
新たな試みである「涙目シール」が今後、どれだけ多くの消費者に支持され、食品ロスが減少していくのか、大いに注目されます。ファミリーマートの取り組みは、単に企業の利益を追求するのではなく、社会に貢献する姿勢が求められる今こそ重要な意味を持っていると言えるでしょう。
詳細については、ファミリーマートの公式ウェブサイトをチェックしてください。