口腔健康と高齢期
2026-08-27 10:43:34

若年期からの口腔健康管理が高齢期の暮らしに与える影響とは

口腔健康が高齢期に与える影響



研究の背景と目的


"オーラルフレイル"という言葉は、口の機能が健全である状態と、それが低下している状態の間に位置するものを指します。最近の研究によって、口腔の機能低下が食事やコミュニケーションに悪影響を及ぼし、さらには要介護や死亡リスクの増加に繋がることが明らかになっています。

サンスターグループと東京大学高齢社会総合研究機構は、地域に住む高齢者のオーラルフレイルと若年期(15歳)や中年期(40〜64歳)の主観的な口腔状態の関連を調査しました。その結果、若い頃や中年の口腔健康がオーラルフレイルに大きな影響を与えることが分かりました。

研究方法と対象者


この研究では、2021年に行った調査からデータの整理が完了した1,596名の65歳以上の高齢者が対象となりました。オーラルフレイルの有無は、OF-5という指標で評価し、若年期や中年期の主観的口腔状態は自己記入式の質問票を使用し調査されました。年齢や性別、BMIなどの要因を考慮した上で、二項ロジスティック回帰分析を実施しました。

研究結果


調査対象者のうち、オーラルフレイルに該当した人数は497名(31.1%)でした。興味深いことに、若年期に口腔の状態が良くなかったとする回答者は14.5%、中年期では39.6%にまで上り、オーラルフレイルに該当する方が口腔の状態を悪化させる傾向が強いことが明らかになりました。

また、両時期ともに口腔状態が悪かったグループのオッズ比は4.55まで上昇し、オーラルフレイルに該当する可能性が高まることも示されました。これらの結果から、口腔健康の維持が高齢者にとって極めて重要であることが再認識されました。

研究者のコメント


東京大学の飯島勝矢教授は、今回の調査がうまくいった理由は、若年期や中年期における口腔の不調が高齢期に影響を及ぼす可能性を示したという点にあると述べています。口腔の健康は高齢期だけでなく、ライフコース全体で育むべきものであると強調し、早い段階での口腔ケアの重要性を訴えています。

一方、大阪大学の雫石聰名誉教授は、「国民皆歯科健診」の意義を提唱しています。定期的に歯科検診を受けることが、口腔の問題を早期に見つけ、将来的なリスクを退ける可能性があると指摘しました。若年期から歯科健診を通じて口腔健康を守ることで、社会の健康を守ることにも繋がるという視点が大切です。

まとめ


この研究から、多くの人が新たに認識しなければならない点は、若い頃からの口腔健康管理が非常に重要であるということです。基本的なケアとして、毎日の歯みがきや定期的な歯科受診が高齢になっても自分の力で食べたり、話したりできる基盤を作るのです。年齢に関係なく、今すぐに口腔ケアを大切にしていくことが求められています。今後もサンスターは、口腔の健康を支える情報やサービスを提供し、皆さんの健康寿命を延ばすための努力をしていく予定です。


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