スラックレールウィンターサミット2025が旭川で実施されました
2025年2月17日、北海道旭川市にて「スラックレールウィンターサミット」が開催されました。このイベントは、ジリリタ株式会社(東京都北区)が主催し、幅広い年齢層やバックグラウンドの参加者が集まりました。イベントのテーマは「Play everything〜すべてをアソビに もっと自由に〜」で、個々の身体が楽しく動けることを最大の楽しみとして捉える内容です。
開催の背景と意義
このサミットは、「自分のカラダが楽しく動かせることが、最高のおもちゃである」という理念を基にしています。スラックレールを通じて、参加者同士がコミュニケーションを深め、共感しあえる場を提供することを目的にしています。イベントでは、参加者が自らの体験や意見を交換するセッションも設けられ、製品への理解を深めることができました。
北海道旭川の選定理由
特に注目されたのが、会場となった「カムイ大雪バリアフリー研究所 パラ活センター」です。旭川を選んだ理由は、地域のモノづくりに根ざす企業活動とのつながりです。ジリリタ株式会社は、製造過程に障がい者の方々を参加させることで、より良い製品作りを目指しています。この取り組みの一環として、旭川で製造されるスラックレールの姉妹商品「ユビスラ」は、地域の方々がそのほとんどを手がけています。
イベントの内容
サミットは二部構成で、前半ではスラックレールの開発経緯や具体的な使い方について、ジリリタの代表である高島勇夫氏が詳しく説明しました。また、ユビスラに関する開発秘話も披露され、参加者にスラックレールの魅力を伝える機会となりました。
後半では、運動指導者やアスリート、バリアフリーの専門家がそれぞれの視点からスラックレールを語るパネルディスカッションが行われました。子どもから高齢者まで、さまざまな人々がどのようにスラックレールを利用しているのか、その活用法や自由度についての具体的な実例が紹介されました。
スラックレールの正体
スラックレール自体は、綱渡りから進化したバランススポーツの一種です。元々は安全にトレーニングできるために開発されたもので、人間の本来の力を引き出し、正しい姿勢を促すための道具です。このスポーツトイは、身体のバランス感覚や筋肉の使い方を学ぶ助けとなります。
ユビスラについて
ユビスラは、足指の間に挟んで足指の力を引き出すための新しい道具です。これを用いることで、自然に指に力が入り、同時に体幹や他の筋肉も刺激されます。足指を使うことで、全身のトレーニングが可能になるのです。
地域との連携
「チーム紅蓮」と呼ばれる就労継続支援施設では、障がい者スポーツを楽しみながら、製造スキルを身につける取り組みが行われています。このプログラムでは、実際にユビスラのロゴの印刷や梱包作業を担当し、地域の方々と協力して作業を進めています。地域活性化を目指すジリリタ株式会社と、このような障がい者支援施設の取り組みが連携することで、新しいモノづくりの形が生まれると期待されています。
結びに
スラックレールウィンターサミットは、ただの製品紹介に留まらず、地域の隠れた力を引き出し、多様性を尊重した活動を促す場でもありました。参加者同士のつながりや理解が深まったことで、今後のモノづくりや地域の発展に寄与することが期待されます。また、イベントの様子はYouTubeにてアーカイブされているため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。