雪印メグミルク、バター製造100周年を祝う式典
2025年7月25日、雪印メグミルク株式会社は、バター製造開始から100年を迎えたことを記念する式典を札幌市厚別区の製酪所で開催しました。この場所は、1925年に北海道で初めてバターを製造した歴史的な場所であり、雪印メグミルクの前身である「有限責任 北海道製酪販売組合」が設立された地でもあります。
1925年5月17日、農民のための組織として誕生したこの会社は、同年の7月25日、初代社長となる佐藤貢により、手回しのバター製造機を使って一人でバター作りを開始しました。この日を記念して、同社は7月25日を「雪印北海道バターの日」に制定し、一般社団法人日本記念日協会に申し込みを行いました。
式典には、北海道の酪農にゆかりのある多くの方々が招かれ、100年の歩みを振り返るとともに、これからの社会における役割についての決意が表明されました。代表取締役社長の佐藤氏は、長年の支援に感謝の意を示し、今後も「食の持続性の実現」という重要な社会課題に真摯に向き合うと語りました。
雪印バター誕生の記念館
式典は、1981年に再現・保存された「雪印バター誕生の記念館」にて行われました。この施設は、バター製造の創業当初の様子を伝える貴重な史跡で、式典に参加した方々は、補修工事を経て見学する機会も得ました。この記念館は2008年に経済産業省の近代化産業遺産として登録されています。
式典の最後には、来賓や社内役員が一堂に会し、記念撮影が行われました。バター製造の100周年を祝う現在、「食」を支える使命を持つ雪印メグミルクグループは、今後も「健土健民」という理念に基づき、伴走し続ける決意を新たにしました。
これからの展望
今後も雪印メグミルクは、健康寿命の延伸に寄与する製品の提供を目指し、「乳を超えた食文化づくり」に努めてまいります。これまで以上に、お客様に「幸せな時間」を提供できるよう、製品開発に注力していく所存です。式典を通じ、多くの皆様に私たちの取り組みを知っていただけることを期待しています。
記念日として登録された「雪印北海道バターの日」は、これからも北海道の酪農業界における重要な日となるでしょう。雪印メグミルクは、この日を記念し、今後も酪農の発展に尽力していく決意を示しています。