医療業界の未来を変える『コエレク』が東洋経済の注目企業に選出されました！

医療業界の未来を変える『コエレク』

「医師の仕事が記録業務によって奪われている！」そう叫んでも誰も耳を傾けない、そんな時代に終止符を打つために誕生したのが、音声入力システム『コエレク』です。Wonder Drill株式会社（本社：北海道札幌市、代表取締役：平山傑）が開発したこの革新的なシステムは、医療現場での記録業務を大幅に効率化し、医師の負担を軽減することを目指しています。最近、同社は株式会社東洋経済新報社による「すごいベンチャー100」2025年版に選ばれ、その技術革新が評価されました。

「すごいベンチャー100」とは？

「すごいベンチャー100」とは、ユニークなビジネスモデルや先進技術を持つ企業を厳選した企画で、設立から10年以内の企業が対象です。Wonder Drillはこのリストに名を連ね、特に医療DX分野における音声認識技術の優れた点が評価されました。医療現場の記録業務における日本の厳しい現状を考えれば、この選出は確かな意義を持っています。

日本の医療現場の現実

日本の医療現場では、医師の約40%が週に60時間以上も働き、診療時間の30%以上を記録や事務作業に費やしています。特に救急医療や外来診療においては、1患者あたりの電子カルテの入力に平均25分もかかり、これが医師の残業の主要因となっています。このような「記録業務の負担」は、医療従事者の疲弊や離職を招きひいては医療の質の低下に繋がってしまいます。そのため、医療従事者が本来行うべき「患者と向き合う時間」を確保することが課題とされています。

『コエレク』の革新性

『コエレク』は、医療現場の対応を変える革新的なシステムです。このアプリは音声認識技術を駆使し、医師が患者と対話をしながら診療を行うことで、同時に診療記録が自動的に生成されるというものです。

主な機能は以下の通りです。

- リアルタイム音声認識による自動文字化
- 自動的な電子カルテへの転記（多くの主要電子カルテシステムに対応）
- 未記載情報の提案
- 医療記録フォーマットへの自動整形やオリジナルカルテの生成

導入効果としては、記録業務時間を80%削減し、残業時間も大幅に減少させることができます。医療従事者が患者との対話に集中できるため、より正確で安全な診療記録が可能になります。

実際の導入状況

『コエレク』は全国の医療機関で次々と導入されており、救急外来や一般外来、在宅医療など多様な診療シーンでその効果を発揮しています。平山代表はこの技術の導入が進むことに大きな期待を寄せており、今後の広がりに自信を持っています。

今後の展望

Wonder Drillは『コエレク』の全国展開を進めるとともに、電子カルテとのさらなる連携強化や、診療科ごとの最適化に取り組んでいます。さらには多職種間での協業を促進し、医療業界全体の働き方の改革にも寄与することを目指しています。医療現場の再構築そのものを進める上で、音声認識技術がどのように貢献するのか、今後の展開に注目が集まります。