大規模な食支援「ファミマフードドライブ」が500トンを突破
株式会社ファミリーマートが実施する「ファミマフードドライブ」が、2025年8月末までの食品寄付の累計が500トンを超え、約500万個のおむすびに相当することが発表されました。この取り組みは、地域の食支援や食品ロスの削減を目的とし、2021年4月からスタートしました。現代社会では、まだ食べられる食品が廃棄される「食品ロス」と、日々の食事に困る人々が存在しています。この問題を解決するために「ファミマフードドライブ」が具体的な行動を起こしています。
「ファミマフードドライブ」の概要
「ファミマフードドライブ」は、家庭で余った食品をファミリーマートの店舗に寄付することで、地域の子ども食堂やフードパントリーを通じて支援が必要な人々へ配送するというものです。寄付方法はとてもシンプルで、家で余っている非鮮度の食品をファミリーマートに持って行くだけです。この方法は、誰もが気軽に社会貢献できる大きなメリットを持っています。
集まった食品は、各地のNPOや社会福祉協議会を通じて、支援が必要な方々へ届けられます。2025年8月現在、全国4700以上の店舗と650以上のパートナーが関与しており、日本最大級の食支援ネットワークが形成されています。
500トンがもたらした影響
「ファミマフードドライブ」の活動を通じ、これまでに集まった食品は500トンを超え、これが約500万個分のおむすびに相当します。これは、店舗での一般のお客様からの寄付に加え、協賛企業からの余剰品など、様々なチャネルを通じて実現されました。この努力により、多くの笑顔が生まれており、地域の繋がりを強める役割も果たしています。
沖縄県での取り組み事例
注目の事例として沖縄県における「ファミマフードドライブ」の取り組みがあります。沖縄ファミリーマートが2023年6月に那覇市で初めてこのプログラムを導入し、その後急速に地域に広がりました。2025年には実施店舗が100店舗を超える見通しです。地域貢献活動が短期間で広がった背景には、県民の助け合い精神や地元社会との強い結びつきがあります。
那覇市社会福祉協議会の仲程氏は、コロナ明けの状況や物価高の影響で生活が厳しい世帯からの切実な相談が多く寄せられていると述べています。寄付された食品は、必要としている家庭に提供され、特に粉ミルクなどが助かるとの声もあります。
スヌーピーとのコラボレーション
さらに、寄付を身近に感じてもらうため、新たな試みとして「PEANUTS」とのコラボレーションが行われます。スヌーピーの特別デザインの食品寄付BOXが東京都内のファミリーマート5店舗とスヌーピーミュージアム内のカフェに設置され、多くの人が参加しています。加えて、10月末までに寄付をした方には、スヌーピーのオリジナルスマホ壁紙がプレゼントされるキャンペーンも実施中です。
このように、「ファミマフードドライブ」は地域貢献と食品ロス削減という社会的な課題に対して、誰もが参加しやすいサステナブルな取り組みを進めています。今後もファミリーマートは、この活動をさらに拡大し、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。