滝川高校での発表会と特別講演が地域活性化への一歩に

2024年12月20日、北海道滝川高等学校で行われた課題研究発表会は、生徒たちが地域における課題を探求し、解決策を提案する貴重な機会となりました。この発表会には、大東建託株式会社の賃貸未来研究所のオブザーバーが出席し、特別講演も行われました。

課題研究発表会の概要

北海道滝川高等学校は、文部科学省に認定されたスーパーサイエンスハイスクール（SSH）の一つであり、生徒たちが特に力を入れているのが総合探究学習です。この日の発表会では、まず各グループが「街の住みここち」調査データをもとに、地域の人口減少や賑わい創出の課題についてプレゼンテーションを行いました。生徒たちは自ら見つけた地域の問題を視覚化するためにレーダーチャートを用いるなど、工夫をこらしながら研究成果を披露しました。

特別講演の内容

また、課題研究発表会に続いて、大東建託の賃貸未来研究所のフェロー、宗健麗澤大学教授が「学びと暮らしと幸せの関係」というテーマで特別講演を実施しました。講演では、大学教育が持つ意義や、学びが生活の質や幸福度に与える影響についてデータに基づいた解説があり、聴衆はその内容に引き込まれていました。特に、幸福度に関する統計データを示しながら、一般的なイメージとは異なる心理的要素が明らかにされ、多くの参加者が新しい視点を得られたと感想を述べました。

生徒、教職員、地域の反響

この発表会に参加した生徒たちは、データを活用した研究発表がいかに自分たちの理解を深め、地域に誇りを持つきっかけになったかを強調しました。先生方からも、生徒一人一人が地域を客観的に考察する力を見せており、今後の展望について関心が寄せられています。

滝川市の職員も参加し、発表された活性化対策に対して前向きな意見を出していました。地域への関心を高め、実行可能なアイデアを持つ生徒は、将来的な地域活性化の大きな力となることでしょう。

大東建託の取り組み

大東建託は、賃貸未来研究所を設立し、各地の自治体や教育機関と連携して、地域社会の発展に貢献しています。「街の住みここち」調査データは、地域課題の解決に向けた有効な資源として無償提供されています。これにより、学生たちは実際のデータをもとにした活動を通じて、現実の問題を理解し、創造的な解決策を考案する力を養っているのです。