ウガンダ発、昆虫プロテインで食糧危機に挑むBSF AFRICAの挑戦
アフリカのウガンダから、食糧危機に立ち向かう画期的なプロジェクトが動き出しました。それがBSF AFRICAです。この会社は、アメリカミズアブ(通称BSF)を活用した持続可能な循環型ビジネスモデルを展開し、昆虫プロテインによって食糧問題を解決しようとしています。
生まれた背景と目指す未来
近年、世界中で人口が急増し、特にアフリカ地域ではその傾向が顕著です。この人口増加に伴い、タンパク質の需要が高まりつつある一方で、供給は追いついていません。この「プロテインクライシス」は、特にウガンダのような発展途上国で顕在化している問題です。
BSF AFRICAは、この食糧危機に対するソリューションとして、昆虫「アメリカミズアブ」の幼虫を利用したビジネスモデルを構築し、持続可能な社会を目指しています。BSFは40%を超える高いタンパク質含量を誇り、飼料としての利用が期待されます。
昆虫を活かした循環型ビジネスモデル
BSF AFRICAのビジネスモデルは以下のように成り立っています:
1.
ゴミを資源として活用
- ウガンダの都市部で発生する有機廃棄物を集め、それをBSFの飼料とします。これにより、ゴミ処理問題の解決にも寄与します。
2.
高品質なタンパク源の供給
- BSFの幼虫を安定的に養鶏や養殖農家に供給し、健康的で安価なタンパク源を提供していきます。
3.
持続可能な農業の推進
- 幼虫を育てた後に残る残渣は、有機肥料として農地に活用できます。これにより、化学肥料の依存度を下げ、生産性向上に繋がります。
このように、BSF AFRICAは、「廃棄物の削減」「持続可能な飼料と肥料の供給」「持続可能な農業の実現」という3つの価値を同時に追求しています。
最優秀賞受賞のエピソード
BSF AFRICAの取り組みは、IVS2025とCAMPFIREが共同開催したピッチコンテスト『Top Gun FUND』において最優秀賞を受賞しました。これは、BSF AFRICAが持つ社会課題への洞察力とビジネスとしての拡張性が評価された結果です。この受賞を契機に、さらに多くの人々に彼らのビジョンを伝え、共感と支援を広げることを目指しています。
クラウドファンディングの実施
BSF AFRICAでは、2025年7月2日からクラウドファンディングを行っています。プロジェクト名は「アフリカ発!ゴミを資源に変える食糧革命」で、目標金額は150万円です。募集期間は8月31日まで。資金はBSF養殖場の建設費用などに使われ、支援者には様々なリターンが用意されています。また、プロジェクトページは
こちらです。
最後に
「私たちの小さな一歩が、アフリカ全土、そして世界の要となる食の未来を変える大きな一歩になると信じています」と代表の平井翔真氏は語ります。この挑戦には、多くの人々の支援が欠かせません。BSF AFRICAの取り組みに共感し、持続可能な未来の実現を一緒に目指す方々の参加をお待ちしています。