MAGLABとアットマークテクノが新サービスを開始
株式会社MAGLAB(高知県)と株式会社アットマークテクノ(札幌市)は、生成AIを用いたAI駆動のIoT開発を実現する共同サービス「39/88パック」を発表しました。この新サービスは、現場で手軽に触れられるプロトタイプを短期間・リーズナブルに提供することを目指しています。
新サービスの誕生背景
近年のIoTおよびAI技術の導入に際し、多くの企業が「PoC(概念実証)はできたものの、実際の現場に適用できない」といった課題に直面しています。これに対処すべく、両社は迅速かつ効果的に意思決定を行うための高速開発を実現するサービスを共同で立ち上げました。
サービス内容
「39/88パック」による開発は、短期間で様々なデータを受信し処理するIoTゲートウェイを利用します。具体的には、39パックは5営業日で39万円(税別42.9万円)で、ヒアリングからゲートウェイ機能の設計および試作を行います。88パックでは、さらにユーザーフィードバックを反映させたUI設計を10営業日で行い、料金は88万円(税別96.8万円)です。
特徴
- - AI駆動開発: 要件定義から仕様決定、コード生成までを迅速に行い、短納期で高品質な開発を実現します。また、テストの自動化によっても工程を効率化。
- - シンプルなゲートウェイ連携: Armadillo-IoTゲートウェイとの接続を容易にし、既存システムとの小規模な連携も可能です。
- - 長期運用に向けた基盤構築: Armadillo Base OS(ABOS)を使用することで、OTA(Over The Air update)などの運用管理を提案できます。
ユースケース
このサービスは多岐にわたる業種での利用を想定しています。たとえば、製造業では設備監視や品質可視化、物流では庫内作業の支援、小売業では棚卸作業の効率化など、さまざまな現場での活用が期待されています。
標準導入フロー
1.
オンライン初回相談: 無料で30~60分、現場の課題や連携先を確認。適合するパッケージを即日にフィードバック。
2.
要件化: 利用シーンやデータ項目などを確定します。
3.
タッチUI試作: Flutterを用いた主要画面の実装と現場レビュー。
4.
ゲートウェイ連携のキッティング: 実機との接続手順を整備し、一部検証を実施。
5.
改善ループ: 本番化に向けた設計や運用方針を叩きます。
開始日と展示会
このサービスは2025年10月29日から受付が開始され、関連技術は同月22日から24日まで幕張メッセで開催されるIoT・エッジコンピューティングEXPOにて展示される予定です。
企業概要
MAGLABはIoT/AIに特化した実装支援を行い、アットマークテクノは省電力CPUボードとIoTゲートウェイのリーディングカンパニーです。両社の協力により、現場改善サイクルを加速させることが期待されています。
新たなサービス「39/88パック」の登場により、企業の本番運用やデータ基盤整備に余剰リソースを再投資できるようになります。生産性向上に向けて、ぜひ利用を検討しましょう。