AVITAとFainders.AI、日韓の無人店舗向けAIソリューションを試験導入

AVITAとFainders.AIが日韓連携で無人店舗向けAIソリューションを展開

AVITA株式会社とFainders.AIは、日韓連携のもと無人店舗向けAIソリューションの試行を開始しました。この取り組みでは、韓国発のAI技術を駆使し、アバター接客サービス『AVACOM』がAI無人店舗に導入されます。これにより、返品や交換対応、店舗案内などの顧客サービスが強化され、購入体験の向上を目指します。

背景

日本と韓国では少子高齢化が進行中で、労働力の不足が深刻な問題となっています。特に小売やサービス業では、慢性化した人手不足によって営業が難しくなり、無人店舗の導入が加速しています。近年、このような無人店舗の普及を受けて、より効率的なサービス提供を実現するための新たなソリューションが求められています。このニーズに応えるために、返品対応や顧客トラブルへの対応の重要性が増しています。

本プロジェクトは、AI技術も活用した日韓両国のスタートアップ企業による革新的な協力が象徴的であり、次世代のリテールモデルを打ち立てることを目指しています。FAIは、映像を用いて人や物の動きを認識するVision AI技術を利用し、各国でのマーケットへの対応が期待されています。一方、AVITAは、幅広い業界でのリテールおよびサービス分野に豊富な導入実績を持ち、顧客一人ひとりに寄り添った人間味あふれる接客体験を提供することに尽力しています。

店舗概要

この取り組みは、2025年2月18日から8月17日までの6か月間、ソウル特別市瑞草区の店舗にて実施されます。導入されるAIアバターは、以下のサービスを提供します。

- 接客体験の向上
- 返品や交換の案内
- 店舗案内やトラブル時の一次対応
- 日本語や韓国語を含む多言語対応

店舗での設置風景

アバター接客システムの設置に関しては、オリジナルのアバター部分が様々なモーションを持つことで、より自然な接客が期待されています。このシステムによって、顧客はAIアバターを通じて、無人店舗でも安心して必要な情報を得ることができます。

今後の展望

AVITAとFainders.AIの連携は、日本と韓国の企業が協調し、共通の社会的課題に対処するための重要なステップです。両社は、多文化理解と多言語対応を生かしつつ、日韓連携の新たなビジネスモデルを確立すべく、アジア諸国やグローバルな市場への展開を視野に入れています。両社は、さらなる技術革新やパートナーシップの拡大に取り組んでいきます。

アバター接客サービス『AVACOM』について

『AVACOM』は、AVITAが展開するアバター使ったオンライン接客サービスです。AIとリモート接客を組み合わせて、効率的な接客を提供し、売上や契約の増加、問い合わせの効率向上を図ります。これにより、店舗や受付の無人化を進め、人手不足への対策にも寄与しています。2022年のリリース以降、多数の企業に導入されており、アバターワーカーという新しい雇用スタイルも生まれています。