ネパール人ドライバー教育
2025-10-17 16:00:34

ネパール人ドライバー教育事業が新たな一歩を踏み出す

ネパール人ドライバー教育事業が新たな一歩を踏み出す



株式会社アズスタッフは、ネパール人を対象とした特定技能ドライバー教育事業を開始しました。この取り組みは、2024年3月から自動車運送業に特定技能制度が追加されることを背景にしていますが、実際にはこの制度が浸透していないとされています。その一因として、リスク面への懸念や業界内での利用実績が少ないことが挙げられます。

現在、特定技能で受け入れ可能な国は、東南アジアを中心とした17カ国に上ります。しかし、どの国から人材を選定するかは難しい課題です。アズスタッフは、この課題を解決するために、ネパール人ドライバー教育に特化したプログラムを展開しています。

教育プログラムの詳細



アズスタッフの交通教育プログラムでは、教習指導員の国家資格を持つ日本の元自動車教習員、黒岩紘司氏が現地・ネパールに常駐します。このプログラムでは、ネパールの候補者一人ひとりに対して、学科教習40時間と技能教習40時間を提供します。この教育時間は、日本で新たに免許を取得するために必要な学習時間と同等以上の規模です。

運送企業は、教育を受けた候補者の運転技術を面接時に確認できるため、より納得感のある形での採用が可能になります。

すでに、5社が現地に訪れ、30名以上が内定を得て、今後の面接を考慮すると、50名以上が日本への入国の準備を進めています。

ネパールを選んだ理由



アズスタッフがネパールを選定した理由は、多岐にわたります。まず、他国に比べて日本への就業希望者が多い点です。また、ネパールではハンドルや道路の走行方向が日本と同様であるため、技術の習得が容易であるという利点も存在します。さらに、ネパールの人々は穏やかな性格で日本人と相性が良く、宗教的な制限も少ないことから、教育の実施がスムーズです。

アズスタッフは、ネパール国内で高い実績を誇るKizuna H.R. Solutions Pvt. Ltdと提携し、これらの教育を進めています。この会社は、日本語教育に特化した9店舗を運営しており、常に2000名以上の学生に日本語を教えています。また、ネパールで唯一、JPT日本語能力試験を実施できる機関でもあります。

アズスタッフの目指す教育



株式会社アズスタッフの社長室長、谷口愛斗氏は、「日本でドライバーとして働くには技術だけでなく、思いやりや譲り合い、誠実さが求められます。我々は、日本式の教育を通じて、これらの倫理的な側面にも注力し、運送企業が納得できる人材を育成します」と語っています。

さらに、黒岩紘司教官は、「交通ルールの重要性、安全運転の必要性を一人ひとりに伝え、命の重さを理解させながら、安心なドライバーを育成します。日本での運転ができるように、質の高い教育を提供します」と述べています。

この取り組みを通じてアズスタッフは、運送業界が抱える人材不足の解決に貢献し、安全で高品質な運送サービスの提供を目指しています。今後の展開から目が離せません。


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