北九州救急DX
2024-12-20 00:29:35

北九州市が救急医療のデジタル変革に挑戦、システム導入で効率化へ

北九州市が本格的な救急医療DXを展開へ



2025年1月より、北九州市はTXP Medicalが提供する救急医療情報システム「NSER mobile」を導入します。このシステムの本格運用によって、北九州市の救急医療全般のデジタル変革(DX)が進められます。具体的には、救急業務のペーパーレス化や救急隊と医療機関との連携強化を通じて、適正搬送の実現を図ります。

導入に至る背景



北九州市は2021年から「デジタルで快適・便利な幸せなまち」を目指し、独自のDX推進計画を策定しました。これによって、デジタル技術を活用し、生活や仕事の様々な課題解決に挑戦しています。2023年4月からは、先行してNSER mobileを使った救急搬送の実証実験を実施。結果として、救急医療の円滑な連携が確認され、本格導入の判断に至りました。この神速な取り組みは、西日本や九州地方の中でも先駆的な例です。

システムの概要



NSER mobileでは、北九州市全域を対象に、約50の医療機関と連携が取られ、救急隊に配布されたタブレットを使って、医療機関とリアルタイムで情報をやりとりします。これにより、現場での病患者情報を即座に医療機関に伝えることができ、受け入れ判断を迅速に行える体制が整います。

特に、搬送先の選定が難しい場合には、各救急隊が北九州保健医療圏の状況を見ながら、より適切な医療機関への受入要請を行えるシステム。すべてのコミュニケーションがデジタル化されることで、従来の紙や電話に依存せず、効率的な業務運営が実現します。

NSER mobileの特長と機能



NSER mobileは、傷病者情報を迅速に搬送先病院と共有し、医療機関での受け入れ準備をスムーズに進行させることができます。もともと電話と紙で行われていたやり取りを、デジタル化することで、搬送業務および情報共有の質が大幅に向上します。

さらに、事案情報の入力、病歴やバイタルサイン、画像情報の共有といった機能も備わる予定です。また、地域内での病院ごとの受け入れ履歴を加味した情報共有機能も実装され、医療現場のデータプラットフォームとしての重要な役割を担います。これにより、救急医療がより円滑に提供され、患者の搬送から治療・転院に至る過程が一元的に管理されます。

終わりに



北九州市はこの取り組みによって、救急医療の質を向上させ、住民の安全を確保することを目指しています。今後の救急医療のデジタル革新に、地域住民や関係者の期待が高まっています。北九州市が日本全国に先駆けて、救急医療のデジタルトランスフォーメーションを実現することが注目されています。


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