CLTの耐久性試験
2024-12-21 09:26:16

木質材料CLTの新たな試み!土木現場での耐久性を検証する走行試験

木質材料CLTの新たな試み!土木現場での耐久性を検証する走行試験



最近、北海道士別市に本社を構える株式会社イトイグループホールディングス(以下イトイGHD)と株式会社sonrakuが、木質材料であるCLTを使用した敷板の耐久性を測るための走行試験を実施しました。この試験は、一般社団法人日本CLT協会が林野庁の補助事業として進める、土木分野におけるCLTの実用化を目指すプロジェクトの一環です。特に、環境に優しい素材として注目されているCLTの特性を理解し、実際の現場での耐久性を確認することが目的です。

CLTとは何か?



CLTは「Cross Laminated Timber」の略で、直交集成板とも呼ばれる建材です。木材の繊維方向を直角に重ねて接着した構造を持っており、非常に強度があります。建築材料や家具だけでなく、土木用材としても活用が期待されており、特に国産材の活用が進められています。これを土木工事の現場で使用することにより、持続可能な素材としての地位向上と国産林業の振興を図っています。

実施された試験内容



試験はイトイGHDの本社敷地内で実施され、CLT敷板の上を建設機械が100周する形で行われました。目的は、CLT敷板にどのような影響が及ぶのか、特に損傷の程度を測定して耐久性を確認することです。周回ごとにCLT敷板における欠損深さを測定し、その変化を観察しました。

試験結果の分析



試験の結果、100周の走行を経てもCLT敷板における最大欠損深さは5-6mmと確認されました。これは、CLT敷板の耐久性が十分であることを示しており、建設機械による大きな圧力にも耐えうることが分かりました。この結果は、CLTを土木工事現場における材料として採用することに対する信頼を高めるものであり、今後の普及活動にもつながることでしょう。

今後の取り組み



イトイGHDとsonrakuは、今後もCLT敷板のさらなる評価を行っていきます。具体的には、100周を超える走行試験を実施し、より詳細なデータを収集・分析します。これにより、CLTの利用が拡大し、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されます。環境に優しい素材としてのCLTのポテンシャルを引き出すため、今後も研究と試験を重ねていく意向です。

今後のCLT敷板の実用化に向けた活動にも注目し、北海道からの持続可能な素材利用の推進をサポートしていきましょう。


画像1

画像2

関連リンク

サードペディア百科事典: CLT 士別市 イトイGHD

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。