この画期的な採用を実現したのは、NAVIS Human Resource Private Limited(NAVIS HR)。インド・バンガロールに本社を構え、日本の物流業界に特化した国際人材育成を行っている。彼らの取り組みは、深い信頼のもとに構築されており、仮にインドのドライバーたちが厳しい基準をクリアしていることからもそれが伺える。
しっかりとした研修制度
NAVIS HRが育成した2名は、オディシャ州政府とAshok Leylandが共同で設立した国家認定のHMV(Heavy Motor Vehicle)教習機関で、運転技能と安全教育を修了した。さらに、NAVIS HRによる日本語や文化の研修を受け、特定技能評価試験にも合格。これにより、日本の物流現場で即戦力として活躍できる人材となった。
NAVIS HRでは、ただ「働きたい」という気持ちだけではなく、日本社会に適応する信頼される人材を育てるために、多角的な選考と教育体制が整っている。日本語習得力や誠実性、文化適応力を重視し、日本語講師による語学教育や生活・メンタルサポートも提供される。一緒に学ぶ仲間としての関係を築くことも重要視されており、チームの一員としての意識も養われる。
今後の展望
NAVIS HRは、今後もドライバーの採用を進め、2025年7月には第2期生の募集を開始する計画がある。多様な物流ニーズに応えるため、信頼されるモデルとして「ドライバー=インド」を広めるべく、全国の物流企業や自治体との連携を強化していく。これは、業界全体の発展に貢献する重要な一歩と言えるだろう。