霧多布湿原保護
2025-03-04 11:58:17

霧多布湿原を守る新たな一歩-土地取得に成功したナショナル・トラスト活動

霧多布湿原を守る新たな一歩



北海道の浜中町に位置する霧多布湿原は、その豊かな生態系で知られ、多様な植物や動物が生息しています。この貴重な自然環境を守るため、認定NPO法人「霧多布湿原ナショナルトラスト」が新たに1.5ヘクタールの土地を取得しました。この土地は、周辺の開発から湿原を保護するための重要な一歩となります。

ナショナル・トラスト活動助成の概要



2024年の9月24日、霧多布湿原ナショナルトラストは、(公財)自然保護助成基金と(公社)日本ナショナル・トラスト協会が共催した「ナショナル・トラスト活動助成」の助成先に選定され、75万円の助成金を受け取りました。この助成金は、私有地の購入費用や維持管理費用をサポートし、自然を守る活動を推進するためのものです。

霧多布湿原ナショナルトラストは、2000年から湿原を守る活動を行っており、これまでに約1,160ヘクタールの土地を取得しています。新たに取得した土地は、湿原の南端に位置し、住宅エリアや道路に近く、太陽光パネルなどの開発の危険性が高い地域です。この土地を保護することで、霧多布の美しい風景を未来へと繋げることが可能になります。さらに、この土地は環境教育のフィールドとしても活用される予定です。

ナショナル・トラスト活動の重要性



「ナショナル・トラスト」とは、19世紀の英国で始まった市民運動の一つで、自然や歴史的環境を保護するために土地を取得し、永続的に守る活動です。この活動は日本にも広がり、自然環境の保全を目的としたさまざまなプロジェクトが進行中です。今回の土地取得は、霧多布湿原を守るためのナショナル・トラスト活動の成功例の一つで、貴重な自然を守るための取り組みが続けられています。

ネイチャーポジティブの実現に向けて



国際的にも生物多様性の保全が重視されており、2022年に開催されたCOP15では「30by30」という目標が掲げられました。これは、2030年までに陸と海のそれぞれ30%を保全するというもので、ナショナル・トラスト活動はこの目標に直結しています。

今後の展望



霧多布湿原ナショナルトラストは、今後も地域の自然環境を守るために活動を続けていきます。また、助成制度を通じて他の団体にも支援を行っており、全国的に自然保護の活動が活発化しています。今後、霧多布湿原の保護が進むことで、地域住民や訪問者にとっても魅力的な場所となることが期待されます。貴重な自然を未来の世代へと引き継ぐために、私たち一人一人の理解と協力が必要です。ぜひ、霧多布湿原を訪れて、その美しさを感じながら、自然保護の重要性について考えてみてください。


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