新たな備えサポート隊in札幌が地域防災力を強化！

新たな備えサポート隊 in 札幌：地域防災力向上への新たな一歩

北海道札幌市で、企業や大学、地域団体が手を組んで新しい防災支援体制「新たな備えサポート隊 in 札幌」が始動しました。2025年7月2日に札幌市と連携協定を結び、地域防災における「新たな備え」の啓発と支援を目的とした活動をスタートさせます。

発足の背景

近年、地球温暖化の影響や自然災害の頻発により、私たちの身近でも様々なリスクが増加しています。これに伴い、日本国内の人口は少子高齢化の影響を受け、地域の担い手や災害ボランティアの高齢化が進みつつあります。この状況は、特に厳しい寒さが特徴の北海道において、避難所の環境も厳しく、住民が自宅で安全に生活できる支援が求められる理由となっています。

また、これまでの防災支援は、防災器具の購入補助や啓発イベントなどに限られ、高齢者世帯など自力での備えが難しい家庭への具体的な支援は不足していました。こうした背景から、札幌市内の企業や大学、地域のメンバーが集まり、地域防災の新しいモデルを創り出すことになったのです。

具体的な活動内容

「新たな備えサポート隊」実行委員会は、高齢者を含む自力で「新たな避難」が難しい世帯に対して、ボランティア活動を通じて支援を行います。具体的には、構成団体の職員や学生がそれぞれの家庭に足を運び、自宅での「在宅避難」に向けた具体的なサポートを実施します。これには、家具を固定する器具の設置や、衛生物資の備蓄、さらには「屋外避難」や「疎開避難」などの準備の提案が含まれます。

初年度の活動

初年度は札幌市厚別区のもみじ台地区に焦点を当て、高齢者など支援を必要とする100世帯を対象に活動を展開します。具体的な活動がどのように行われるのかは、広く周知されることで地域の防災意識を高め、更なる災害への備えにつながると期待されています。

目指す未来

「新たな備えサポート隊」では、単に支援を提供するのではなく、地域の人々がパートナーとして参加し、共に防災の意義を学び、協力するコミュニティを育てることを目指しています。この取り組みは、地域の絆を再確認する良い機会となり、「誰ひとり取り残さない」という理念のもと、一人ひとりが自助を実現できる社会を作り上げることが重要です。