北海道初上陸!村上農園「北海道伊達生産センター」の誕生
村上農園は、国内で発芽野菜の市場シェアNo.1を誇る広島の企業で、その最新の生産施設を北海道の伊達市に設けました。この施設は2025年6月27日に正式に竣工式を迎え、村上農園の全国13拠点となる新たな生産基地としての役目を果たします。これによって、北海道から沖縄まで新鮮で高品質な発芽野菜が供給されることになるのです。
新鮮な発芽野菜の供給体制が整う
村上農園はこれまで、宮城、千葉、福岡などで生産を行ってきましたが、今回新たに伊達市に生産施設が完成したことで、北海道内での新鮮な発芽野菜の需要に応えることが可能となりました。特に冬は野菜が少なくなる地域の食卓を、安定供給するという新たな試みは、多くの期待を集めています。
伊達市は「北の湘南」との異名を持つ地域で、夏は涼しく冬は比較的温暖な環境が特徴です。雪が少ないため、農業に適した条件が整っており、この地で生産される野菜は新鮮さが際立ちます。また、地元からの雇用創出にも積極的に取り組んでおり、地域との連携も深めています。
竣工式の様子と地元の期待
竣工式には伊達市長や市議会議長など、多くの来賓が出席し、神事や内覧が行われました。村上社長は「滋養豊かで美味しい発芽野菜を、地元の皆さまにお届けしたい」と強い意欲を示しました。この発言は、地域の人々に新鮮な食材を提供するという会社の使命感を具体化したものです。
施設の詳細と生産ライン
「北海道伊達生産センター」の敷地面積は29,078㎡で、植物工場として太陽光型と人工光型を併設しています。これにより、冬季でも安定した生産が可能となり、様々な種類の発芽野菜を栽培することができます。
太陽光型植物工場
この部分では、温水式床暖房や断熱設計を利用して、冬の厳しい寒さにも耐えることができる野菜を育てています。遮光率の異なるカーテンを使い、光の調整が巧みに行われており、野菜の生育に最適な環境が整えられています。
人工光型植物工場
ここでは、ブロッコリー スーパースプラウトを中心に、高速成長を促すための環境制御が行われています。専用のコンピュータ制御システムにより、温度や光量が細やかに調整され、質の高い野菜を生産する体制が整えられています。
発芽野菜の主な商品とその魅力
初めに出荷されるのは、野菜として人気が高い「豆苗」と、栄養価の高い「ブロッコリー スーパースプラウト」です。豆苗はリボベジとしても注目されていますし、ブロッコリー スーパースプラウトはスルフォラファンが豊富で、消費者の健康志向にも応えています。これらはそれぞれの健康価値が高く、特に冬の期間には地域の食卓に重宝されることでしょう。
これからの村上農園
村上農園は、昨年度の売上を約5億円とし、今後3年以内に8億円に達する目標を設定しています。北海道伊達生産センターのオープンを皮切りに、さらなる成長と発展を遂げることで地域経済にも貢献していくことを目指しています。地域に根ざした企業として、道産食材を持ち続け、この新しい試みに期待したいですね。