さっぽろこどもホスピス
2025-07-08 11:25:11

さっぽろこどもホスピスが目指す新しい医療モデルとは?

さっぽろこどもホスピス〜北海道モデル〜の提案



北海道における医療と福祉の新たなアプローチ、NPO法人ソルウェイズがスタートする「さっぽろこどもホスピス〜北海道モデル〜」が注目を集めています。重症心身障害のある子どもたちとその家族を支援するための新たな拠点となることを目指しています。

背景と必要性


近年、小児医療において重症児の支援が重要視されていますが、現在の医療制度では必要な支援を受けられないケースが多発しています。特に、重症児デイサービスや訪問看護の制限により、医療的ケアを必要とする子どもたちがそのサービスを受けられずにいる現状があります。これは、LTC(Life Threatening Conditions、生命を脅かす状態)の子どもたちやそのご家族にとって、非常に大きな課題です。そのため「こどもホスピス」の役割が求められています。

「こどもホスピス」という言葉は、がんの終末期ケアや看取りの場所としてのイメージが強いですが、実際にはその概念は多岐にわたります。LTCの子どもたちに対して、身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな全体像を考慮した支援が行われる場所としての役割が期待されています。

さっぽろこどもホスピスの具体的な取り組み


「さっぽろこどもホスピス〜北海道モデル〜」は、2027年度、札幌市に拠点を設ける予定です。この拠点は、札幌及び他地域における「こどもホスピス」のモデルケースとなることを目指しています。さらに、地域に密着した小児緩和ケアやレスパイトケア、ターミナルケアを提供することで、より良い地域社会を目指す活動を展開します。

特に注目すべきは、既存の制度によってカバーされない家族全体の支援を行う計画がある点です。このようなサポートを実現するためには、寄付の募金が必要であり、地域で集めた支援の輪を広げることがそのかぎとなります。

北海道の地域課題


北海道は大自然が広がる一方、医療資源が札幌に偏在しているという特徴があります。そのため、遠方から札幌の病院に通う患者家族にとって、入院という選択は大きな負担です。在宅医療体制が徐々に整いつつある札幌ですが、小児がんなどの治療にはまだ改善の余地があります。こうした地域の課題に対処するために、「さっぽろこどもホスピス」は重要な役割を果たすことでしょう。

今後の展望


2025年に予定される「こどもホスピス」の発表に向けて、様々なイベントやニーズ調査が行われる予定です。特に7月のオンラインイベントや11月の「ワクワクつながるこどもフェスタ2025」では、広く参加を呼びかける予定で、地域の皆さんの声を積極的に取り入れていく方針です。

NPO法人ソルウェイズは、医療、福祉、地域とのネットワークを強化しながら、LTCの子どもたちが地域で当たり前に暮らせる社会を作るための活動を本格的に始動します。これにより、北海道全体における「こどもホスピス」モデルの普及が期待されます。

まとめ


「さっぽろこどもホスピス〜北海道モデル〜」の取り組みは、医療的なケアが必要な子どもたちとその家族を包み込む地域の温かさを象徴しています。これからの北海道における医療・福祉の新たな道を切り拓くこのプロジェクトに、多くの方々が関わり、支えていくことが求められています。地域全体で子どもたちを支え、共に生きていく社会を目指して、ぜひ一緒に歩んでいきましょう。


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