新たな雇用の形としてのIT活用
北海道札幌市で、就労継続支援とITが融合した新しい試みが始まっています。この取り組みは、株式会社プラグインと株式会社esエンターテイメントとの連携を通じて実現されており、利用者に新たな就労機会を提供することを目的としています。
就労継続支援の新たな流れ
就労継続支援事業所とは、障がいやメンタルヘルスの不調などで一般企業への就職が難しい方々を支援するための施設です。この事業所にはA型とB型があり、利便性と質の高い仕事を提供することが求められます。プラグインはこの問題を受けて、2023年9月にこの取り組みをスタートさせました。
以下のような取り組みを通じて、利用者に対して実践的な技術を身につける機会を提供しています。
- - 保守業務からのスタート: 利用者はまず、納期の厳しくない保守業務に取り組み、経験を積むことができます。
- - 多様な業務の拡充: 保守から始まり、Webサイト制作やアプリの保守業務にも関与することで、スキルの向上を図っています。この取り組みにより、実績が積まれた利用者は、実際の企業から直接雇用されることもあります。
esエンターテイメントの役割
esエンターテイメントはコワーキングスペース「es village」を運営しており、ここでフリーランスやベンチャー企業と連携しながら業務を展開しています。特に、就労継続支援A・B型事業所「ライフワーク」とのコラボレーションが大きな役割を果たしています。:
- - コワーキングスペースの魅力: ここでは、様々なスキルやバックグラウンドを持つ「村人」が集まり、共に成長しています。お互いの知識や経験をシェアし、プロジェクトを共同で進めるという新しい形のコラボレーションが生まれています。
- - 村人としての参加: 利用者は「村人」として、ただのスペースの利用者ではなく、創造的なコミュニティの一員として活動しています。これにより、身近での支援が得られ、より意欲的に取り組むことができるのです。
「顔の見える」働き方の促進
この取り組みでは、利用者がエンジニアリング、デザイン制作、マーケティングなどの分野でスキルを活かせる機会を増やしています。特に、就労継続支援事業所では、フリーランスの専門家と直接やり取りをすることで、実際に業務を通じた経験が蓄積され、就業に向けた自信を生む場となっています。
また、立地にも恵まれているes villageは、アクセスが良く、仕事を続けやすい環境を提供しています。ドリンクや栄養バランスの取れた食事も楽しめるため、利用者の満足度も高いのです。
未来の雇用を創る
プラグインとesエンターテイメントの連携は、単に仕事を提供するだけでなく、利用者がスキルを向上させ、就職に繋がる新たな可能性を生み出しています。この革新的な取り組みが、今後の雇用の形を変え、多くの人々に希望を与えることを期待します。
まとめ
このように、プラグインとesエンターテイメントが手掛ける「就労継続支援×IT」の取り組みは、ただの支援ではなく、利用者の参加を促し、自立へと導く新しい形の社会貢献です。今後も目が離せない動きが続くことでしょう。