産学連携を通じて未来のAI技術者を目指す
最近、エバーブルーテクノロジーズ株式会社と北海道ハイテクノロジー専門学校AIビジネス学科の間で教育連携協定が結ばれました。エバーブルーテクノロジーズは、東京都調布市を本拠地とし、ドローン技術を駆使して持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。一方で、北海道ハイテクノロジー専門学校は、AI技術とビジネススキルを融合させた教育に特化しており、地域の発展や人材育成の振興を目的に協力することとなりました。
AIビジネス学科の特色
北海道ハイテクノロジー専門学校のAIビジネス学科は、4年制のもので、生成AI、データ分析、アプリ開発など幅広い分野にわたる実践的な教育を提供しています。学生たちは、企業や自治体と連携したプロジェクトに参画し、実用的なスキルを身につけながら即戦力としての成長を目指します。卒業生には高度専門士の称号が授与され、就職や大学院進学の選択肢も広がります。
本学科では、特に地域課題への取り組みを重視しており、学生が実際のニーズに基づいた学びを通じて、AIやデータを社会で実装できる力を育むことに注力しています。
連携の狙いと背景
北海道はその自然環境により、冬期には特に厳しい課題を抱えています。除雪やインフラの維持は、地域の持続可能性に直結する重要な問題です。これに対処するためには、AIやドローンといった先端技術の活用が不可欠です。そのために、教育現場では実践的なソリューションを学ぶ場が求められています。
このような背景を受けて、北海道ハイテクノロジー専門学校のAIビジネス学科は、地域社会と連携した課題解決型の学びを強化する方針を打ち出しました。そしてエバーブルーテクノロジーズの「現場課題のテクノロジーによる解決」というビジョンとも一致し、連携協定の締結が実現しました。
次世代モビリティの教育プログラム
この連携により、AIビジネス学科の学生たちは「AI画像認識技術とドローン車両の融合による無人運転の実現」という教育プログラムに参加します。エバーブルーテクノロジーズは、同機材を無償で貸し出し、学生たちはその機器を活用して無人運転の制御に挑む実験を行います。
本プログラムでは、学生が手がけた実験から得られたデータをエバーブルーテクノロジーズへ提供することが求められます。これにより、実機を通じた学習機会が提供されるだけでなく、企業が直面しているリアルな課題が教育の中に取り入れられるため、実践力を高めることにも寄与します。
三者連携による新しい教育モデル
この取り組みによって、地域、産業界、教育現場の三者が協力し合い、次世代の技術者と社会との橋渡しを行う新しい教育モデルの構築に貢献することができます。エバーブルーテクノロジーズは、今後も水上ドローンや除雪ドローンなど多岐にわたるドローンと小型UGVを通じて、社会課題の解決と現場の未来をサポートしていく所存です。
教育とビジネスの連携によって、これからの北海道の未来がどのように変わっていくのか、非常に楽しみです。