余市町とシュピゲラウ・ジャパンが生んだ新たなシードル体験
2023年7月15日、北海道余市町は、表参道にある「SPICA」にて、「シュピゲラウ シードル」の発表会を開催しました。このイベントでは、余市町の地元食材を用いた料理とワインのペアリングセッションも行われ、シードル文化のさらなる発展が期待されます。
新たな共同プロジェクトの始動
余市町とRSN Japan株式会社(シュピゲラウ・ジャパン)間の包括連携協定は2022年3月に締結されて以来、双方の取り組みが実を結ぶ形で進展しています。2023年9月にはリーデル・ジャパンとの連携でプロデュースしたワインが発表され、さらなる注目を集めました。今回の発表会では、シュピゲラウ・ジャパンとの協業によって生まれた世界初のシードル「Mont-C ドライ(三 Drei)2025」とオリジナルグラス「Pino」が初めてお披露目されました。
開発の背景とこだわり
このシードルの開発には、余市の有名醸造家であるドメーヌモンの山中敦生氏が参加し、試作とテイスティングを重ねる中で、余市産りんごの持つ繊細な味わいと爽やかな酸味を最大限に引き出すことが追求されました。また、専用グラスの開発には、ドメーヌタカヒコの曽我氏も関与し、一杯のシードルを「体験」として表現するための細部にわたるこだわりが随所に感じられます。
発表会では、山中代表が「和三盆を使用したことにより、すだちやはっさくなどの和柑橘のニュアンスが感じられるシードルになりました」と語りました。ウォルフガング・アンギャル社長は、「優れたシードルには相応しいグラスがあります。このグラスは香りを広げ、余市産シードルの特長を際立たせます」と胸を張っています。
ガストロノミー体験
発表会の後半では、余市町の食材を使用した特別な料理が振る舞われるペアリングセッションが開催されました。参加したのは首都圏のホテル、レストラン関係者、ソムリエ、そしてメディアの方々で、余市が誇るガストロノミーの魅力を堪能しました。提供された料理は、余市産のさくらんぼや塩水ウニを用いた三品で、この日のために用意された特別なメニューとなっています。
そのメニューは、以下のようなペアリングが組まれました。
- - 塩水雲丹のパンナコッタと「ドメーヌモン ドングリJK 2022」
- - 甘海老のタルタルと数の子のカラスミ仕立て 冷製カッペリーニと「じきの畑 環(めぐる)2024」
- - 鴨のロースト 赤玉ねぎとベリーのマルメラータと「ドメーヌユイピノノワール A2 2024」
体験を通じた地域価値の向上
今回のシードルとオリジナルグラスのセットは、余市町のふるさと納税の返礼品として提供されるほか、数量限定で東京都内および北海道内のホテルやレストランでも味わうことができます。一般販売は行われず、特別な体験を提供する形で地域のブランド力を高める新しい地方創生モデルを目指しています。
余市町は、近年では日本有数のワイン産地としても名を馳せており、その原点として果樹栽培にも重きを置いています。今回のプロジェクトは、果樹の町としての余市を広く発信し、シードルを通して地域の新たな魅力を届ける取り組みです。
結論
余市町のシードルは単なる「モノ」としてではなく、「体験」として提供されることで、より多くの人々にその魅力を伝えることができます。余市の風土や文化、そこに住む人々の思いが詰まったシードルを、ぜひ一度体験してみてください。これからもこの地域は、さらなる挑戦を続け、地域価値を高めていくことでしょう。